« 香港仔(ヒョンゴンジャイ/アバディーン)で船に乗る | トップページ | 時間切れ »

失われつつある景色に思うこと

Tsukuda1
 「佃煮」で有名な中央区の佃という場所は、何だかノスタルジックな空間が広がっていそうなイメージですが。

 地下鉄有楽町線の月島駅で電車を降り地上にあがると、高速道路の高架橋と超高層マンションの乱立するいかにも現代的な光景にまず出会います。 清澄通りを北に向かい、適当な路地(といってもマンションの公開空地なのですが)を入ると、突然目の前に現れたのが年代物の木造の駄菓子屋さん。 周辺の建物とのギャップに驚きつつも中に入ってみました。

 とても幸運なことに店のご亭主と雑談することができ、実は某PCのCMの撮影現場だったことや、有名な芸能人が数多く撮影やプライベートで訪れていることを教えてくれました。 しかし、一番心を打たれたお話は昔から続く駄菓子屋さんならではのエピソードで。 

 昔は、近所に住む子供は小学校に上がる前からその駄菓子屋さんにお菓子を買いに行き、用がなくても遊びに行く一種の「たまり場」となっていたこと。 高校に進学した子たちにとっても、地元の友達と「うちの学校つまんないんだ」などと、ちょっぴり愚痴をこぼす場でもあったらしく、きっとご亭主は微笑みながら見守っていたんだろうなぁ、と思います。 だからご亭主は近所の子供の顔はたいてい知っていたそうです。

 その後は周辺の長屋が取り壊されて住人が転出し、一方でマンションが林立し街の景色も大きく変化し、子供もあまり駄菓子屋さんに寄らなくなったそうです。 店の目の前に100戸は超えていそうな高層マンションがあるのですが。 ご亭主は「マンションに住んでいる今の若いお母さんはスーパーの方が好きでしょう」とおっしゃって、穏やかに笑っておられましたが。

Tsukuda2
 昭和の時代にはどんどん減少していった人口が、その後のマンション開発により逆に人口が増加しているそうですが、人が戻っても日常の風景までは戻らなかったようで、生活の景色を残すのは難しいなと、さびしく思いました。


 駄菓子屋さんを出た後は、本来の目的であった月島のもんじゃ焼きをたらふく食し、私的メインイベントの東京湾大華火大会会場へ行きました。 もんじゃ焼きも花火も大満足でございました。

|

« 香港仔(ヒョンゴンジャイ/アバディーン)で船に乗る | トップページ | 時間切れ »

コメント

月島・佃いいよね。店主の語り口にぽろりこぼれて
きちゃいましたわ。こういう場所はなんとか頑張って、ずっと
残っていて欲しいな。がんばれ下町!
花火とってもきれいだね~。色合いがなんともかわいいね♪
さてさて、私も佃へパチリしたくなってきたので行ってきまーす。
間に合うかな?!

投稿: grand-roue365 | 2006/08/21 19:13

おお、久々の更新(えへへ)へのコメントありがとう。

東京散歩のカテゴリーは作る予定ではなかったのですが
誰かに伝えたい!!という一心で作ってしまいました。

ほんと、がんばれ下町!

投稿: c7 | 2006/08/24 18:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 香港仔(ヒョンゴンジャイ/アバディーン)で船に乗る | トップページ | 時間切れ »